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「該当」の意味と使い方・例文・「当該」「相当」との違いは?小説作家である筆者がサクッと解説!

「該当」(読み方:「がいとう」)という言葉は、「~に該当する」「~の該当者」などの形でよく使われています。

何かの条件に当てはまる人々のことをいう時によく使う言葉ですが、具体的にはどのような使い方をするのか、また意味を混同されやすい「当該」「相当」といった語とはどのような違いがあるのか、中には疑問を抱くことがあるかもしれません。

そこで、ここでは「該当」の意味と使い方、また類義語と対義語の説明も交え、「当該」「相当」との違いについて、学生時代から小説をたくさん書き、現在もライターとして活動している筆者が説明していきます。

「該当」の意味と使い方・「当該」「相当」との違いまとめ

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それでは、以下に「該当」の意味と使い方、また類義語や対義語の説明も交え、「当該」「相当」との違いを説明します。

「該当」の意味

まず、「該当」には以下の意味があります。

その条件・事例・資格などにあてはまること。
出典:広辞苑 第6版(発行所 株式会社岩波書店)「該当」

つまり、「ある条件や資格などに合っていること」を表す語となっています。

「該当」の使い方・例文

次に「該当」を例文を使って見ていきましょう。
この言葉は、以下のように用いることができるので、ぜひご参考にしてみてください。

ビジネスシーンの会話の例

1.部下と上司の会話
部下:この商品は、国外販売対象に「該当」しますか?
上司:「該当」しますので、輸出審査のチェックを受けて下さい。

2.部下と上司の会話
部下:A社の装置は、我々の特許侵害に「該当」している可能性があります。
上司:すぐに社長に連絡した後に担当者へ調査依頼をしてください。

3. 部下と上司の会話
部下:今回の案件は、安全規格不良に「該当」させてはいけないと言われました。
上司:事故が発生してからでは遅いので、必ず認定工場で製造するようにして下さい。

4.部下と上司の会話
部下:人事部からの指定チェックリストに「該当」した人を見つけるように言われました。
上司:それは、難しい状況になってしまった。新卒だけでなく、中途採用も含まて探そう。

生活シーンの会話の例

1.夫婦の会話
妻:デパートからアンケート提出の依頼があったの。
夫:「該当」するものにチェックをしてほしいみたいだね。

2.友人との会話
自分:「料理酒」と「お酒」の違いは知ってる?
友人:「料理酒」は、塩などが入っているからお酒に「該当」しないんだ。だから酒税も含まれないんだよ。

3.親子の会話
子供:今回の芥川賞はどうだったかな?
父親:朝日新聞の記事によると、相応しい作品がなかったとして「該当」無しと発表されたらしい。

4.夫婦の会話
妻:減税要項に「該当」しなけば補助金が支給されないらしいよ。
夫:詳しく知りたいから税務署に明日行ってくるよ。

「該当」は、上記のようにある条件や資格に当てはまる(もしくは当てはまらない)物事についていう場合に、「~に該当する~」「~に該当しない」「該当作」などの形で使うことができます。

また、ビジネス用語として使われることが多いです。
「~該当します。」とか「~該当しません。」は、自分の意志をはっきりと述べることができるので、意思表示をしたい場合には、とても有効に使うことができるでしょう。

あえてぼかして表現したい場合には、使わない方が良いでしょう。
その時は、「恐らく」や「推測」ですが、などの表現を使うことをお勧めします。

「該当」の類義語・言い換え

「該当」の類義語・言い換えについて見ていきましょう。
「ある条件に合う」という意味があることからも以下の言葉あります。

・ 適応 
・ 適合 
・一致
・ぴったり

それでは順番に見ていきましょう。

「適応」:状況にあてはまること。
 例文:今まで経験したことがない状況だったけど、すぐに「適応」した。

「適合」:条件などに上手にあてはまること。
 例文:次の目的に「適合」するためにおすすめの方法を取り入れた

「一致」:二つ以上のものに、くいちがいがないこと。
 例文:これらを持ちまして、すべて「一致」したことが証明できた

「ぴったり」:二つの物事が合致していること。
 例文:現行商品から変更しない箇所の構造は、「ぴったり」合わせることが、商品化の条件です。

このように「該当」と言い換えが出来ることが分かります。
言い換えの注意点では、言葉の意味が違っても、伝えたい内容が変わることが無ければ言い換えは可能であるということですね。

「該当」の対義語

次に、「該当」の対義語についても見てみましょう。

「該当」は、「その条件化であてはまる」といった意味を持っていることから対義語では、「条件化であてはまらない」意味を持った言葉が該当します。

・矛盾
・食い違い
・曖昧
・相異

それでは順番に見ていきましょう。

「矛盾」:つじつまが合わないこと。
 例文:彼は、言っていることと行っていることがいつも「矛盾」している。

「食い違い」:一致しないこと。
 例文: 2人の答えは、「食い違っている」ので第三者の介入が必要だ。

「曖昧」:物事がはっきりしないこと。
 例文:報告書の表現が「曖昧」なので、何が言いたいのか分からない。

「相異」:互いが異なること。
 例文:彼の証言は、事実と「相違」する。

これらの反対の言葉を把握することにより「該当」の意味の理解も深まるでしょう。

「該当」と「当該」「相当」との違い

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では次に、「当該」「相当」との違いについて見ていきましょう。
まず、これらの語には以下のような意味があります。

それにあてはまること。それに関係があること。
出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「当該」

 

それとほぼ等しいこと。また、それにふさわしいこと。
出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「相当」

そして、これらの語と「該当」の使い方を比較すると、以下のようになります。

「当該」:「このところ人手不足によるオーバーワークで退職を希望する社員が続出している。当該部署では業務の見直しや増員を検討する必要がある」
(≒「このところ人手不足によるオーバーワークで退職を希望する社員が続出している。
それに当たる部署では業務の見直しや増員を検討する必要がある」)

「相当」:「その年の夏には3ヶ月分の給与に相当する額がボーナスとして支給された」
(≒「その年の夏には3ヶ月分の給与に等しい額がボーナスとして支給された」)

「該当」:「以下の条件に該当する人は一次試験が免除される」
(≒「以下の条件に当てはまっている人は一次試験が免除される」)

「当該」は「あること(すでに話題となっていることに)に関係するもの」
「相当」は「前後で述べている事柄がほぼ等しいものであること」
「該当」は「ある条件や資格に当てはまること」

このように意味が異なっていることから使い分けができます。

「該当」は「当該」「相当」と区別して使いこなそう

以上、「該当」の意味と使い方、また類義語と対義語の説明も交え、「当該」「相当」との違いについてまとめました。

この言葉には「ある条件や資格に当てはまること」を言い、所定の条件に当てはまる人や物事についていう場合に「~に該当する~」「~の該当者」などの形で使われています。

また混同されやすい語に「当該」「相当」といったものがありますが、「当該」はある事柄に当てはまることを言い、「当該~」といった形で使うことが可能です。

そして、「相当」はある事柄とほぼ等しい物事についていう場合に、「~に相当する~」といった形で使うことができます。

これらの語は似ているようでも異なる意味があるため、それぞれ適した場面で使い分けることが大切です。

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noah