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「懸念」の意味と使い方・例文・類義語・対義語は?現役のブロガーがサクッと解説!

「懸念」(読み方:「けねん」)という言葉は、「~が懸念される」「懸念が高まる」などの形でよく用いられています。

比較的耳にする機会が多い語ではありますが、具体的にこの言葉はどのようなことを表しているのか、もしくは似た意味のある「危惧」「心配」などの語とどのような違いがあるのか、中には疑問が浮かぶこともあるかもしれません。

そこで、ここでは「懸念」の意味、由来や使い方、対義語、類似語を例文を交えながら、半年で独立したプロブロガーの筆者が解説していきます。

「懸念」の意味と使い方・例文

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まず、「懸念」の意味と使い方を解説します。

「懸念」の意味とは?

「懸念」には以下の意味があります。

1.先行きが気にかかって不安になること。

2.仏教で、一つのことに執着すること。執念。

出典:明鏡国語辞典「懸念」

上記のうち一般的には1の意味で用いられ、「将来のことが心配で不安になること」を表す語となっています。

「懸念」の語源

「懸念」といえば、先々のことに対する不安・心配などについて連想してしまうのではないでしょうか。


しかし、元々は仏教の言葉で、「一つのことに執着する」という意味を持っています。


「彼女との将来を懸念している」のように用いられた場合、上記の意味で捉えると「彼女との将来だけを考えている」というように良い意図を表しているということですね。

「懸念」の英語表現

次に、「懸念」を英語で表す場合の表現について見ていきましょう。

「懸念」の意味を英語で表した場合、「Concern」「fear」「worry」と用いることができます。

ここで、「懸念」の英語表現を例文で見ていきましょう。

「彼はこの問題の懸念すべき点を伝えた」:「He described the points of concern for this issue」

「解決策は全て揃っているので懸念すべきことはない」:「There is nothing to worry about, as all the solutions are in place」

「不健康な生活を続けているので病気にならないか懸念している」:「I’m fear that I will not get sick because I continue my unhealthy life」

「懸念」の使い方と例文

次に、「懸念」を例文を使って見てみましょう。

たとえば以下のような使い方をすることができます。

「台風による豪雨の影響が懸念される」


「業界の不況で事業を縮小する企業が相次ぎ、今後の動向に対する懸念が高まっている」


「その地域では大地震発生時の二次災害への懸念が強く持たれている」


「近年の就職難で失業率の上昇に対する懸念が増大している」


「会社内で新型インフルエンザが流行する可能性があることを懸念すべきだ」


「イベントの開催日に悪天候が懸念されるため、中止となった」

「懸念」の類義語

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「懸念」の単語の意味を学んでいただいたところで、もう少し理解を深めていただくために、どのような類義語があるのか解説していきます。

「懸念」の類義語1:危惧

「危惧」には以下の意味があります。

成り行きを心配し、おそれること。危懼。

出典:明鏡国語辞典「危惧」

「後継者の不足によって、日本の伝統芸能が失われてしまうことを危惧している」


「オオカミの乱獲が原因で絶滅危惧種に認定されたため保護活動が行われることになった」


「現在の経済状況を鑑みると、悪化の一途をたどることを危惧している」

「懸念」の類義語2:心配

「心配」には以下の意味があります。

現在の状態、これから先のことなどが気がかりで、心を悩ませること。

出典:明鏡国語辞典「心配」①

「大学の入試が明日に迫り、心配で眠ることができない」


「不安で仕方なかったが医者に心配する必要が無いことを教えられた」


「彼女が心配でじっとしていることができなかった」

「懸念」「危惧」「心配」の3つの語における違い

では「懸念」と類義語を比較して違いをおさらいしましょう。

「懸念」:「多少の懸念は残るが予後の経過は極めて順調だ」(今後の成り行きに多少の不安は残っているが予後の経過は極めて順調だ)


「危惧」:「勉強せずに遊んでばかりの息子の将来を危惧する」(勉強せずに遊んでばかりの息子が将来が良くない状態になるのではないかと心配する)


「心配」:「いつになく帰りが遅い息子を心配する」(いつになく帰りが遅い息子が気がかりで心を悩ませる)

つまり、「懸念」は「先のことを心配して不安になること」、「危惧」は「何らかの物事の成り行きが悪い結果になるのではないかと心配すること」、「心配」は「今もしくは先のことなどが気にかかって心を悩ませること」を表すというニュアンスの違いがあります。

「懸念」の対義語

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ここで「懸念」にはどのような対義語があるのか解説していきます。

「懸念」の対義語1:安堵

「安堵」:気がかりとなることが上手くいくことで安心すること。

「刑務所から脱走した犯人が捕らえられたため、住民から安堵する声が上がった」


「携わった重要案件を無事成功させることができたため、安堵している」


「登山中に遭難した友人が無事見つかったのことに安堵した」

「懸念」の対義語2:確信

「確信」:固く信じて疑わないこと。

「彼は容疑を否認しているが、私は事件の犯人であることを確信している」


「一方的な試合の流れから、彼らの勝利が揺るがないことを確信した」


「今すぐに行動することが、自分のためになるということを確信している」

「懸念」の対義語3:放念

「放念」:気がかりな点を忘れることで心に留めないこと。

「先ほどのメールについては、記載内容に誤りがございましたのでご放念くださいますようお願い致します」


「先日の見積書作成依頼につきましては、添付資料に変更がございましたのでご放念ください」


「緊急の作業をお願いしたいのですが、お忙しいようでしたらご放念ください」

「懸念」を上手く使いこなそう

以上、「懸念」の意味と使い方についてまとめました。

この言葉は「先行きが気がかりで不安になること」、つまりこれから起こるかもしれないことを気にかけて不安に思うことを表し、「~が懸念される」などの形で客観的な視点からそれを述べる場合に用いられます。

また「危惧」は人の成り行きなどについて悪い結果になるのではないかと心配すること、また「心配」は主観的な視点から現在や将来のことなどに心を煩わせることを表す言葉です。

それぞれ微妙に異なる意味があるため、場面に応じて適度に使い分けると良いでしょう。

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shinkai