用語

「杞憂」の意味と由来・使い方・例文・同義語・類義語は?現役のブロガーがサクッと解説!

「杞憂」(読み方:「きゆう」)という言葉は、主に「杞憂に終わる」「杞憂に過ぎない」などの形で用いられています。

この言葉はそれほど頻繁に用いられる語でははなく、また字から意味が想像しにくいこともあり、具体的にどのようなことを表すのか疑問に思うことがあるかもしれません。

そこで、ここでは「杞憂」の意味、由来や使い方、対義語、同義・類似語を例文を交えながら、半年で独立したプロブロガーの筆者が解説していきます。

「杞憂」の意味と使い方・例文

image by iStockphoto

まず、「杞憂」の意味と使い方を解説します。

「杞憂」の意味とは?

「杞憂」には、「無用の心配をすること、する必要のない心配、取り越し苦労」という意味があります。

「杞憂」の語源

「杞憂」の由来について見ていきましょう。


これは中国の故事をもとにできた言葉で、「古代中国の『杞』という国の人が、天が崩れ落ちることを非常に心配して寝食を摂らなかった」という事柄(杞人の憂え)に由来するものとなっています。(出典「列子 天端」)

「杞憂」の英語表現

次に、「杞憂」を英語で表す場合の表現について見ていきましょう。

「杞憂」の意味を英語で表した場合、「groundless fear」「pointless concern」「prove unfounded」「needless anxiety」と用いることができます。

杞憂を英語で用いる際には、「〜心配することない」などの使い方をすると自然なニュアンスになりますよ。

ここで、「杞憂」の英語表現を例文で見ていきましょう。

「それが杞憂であることを願っています。」:「I hope that it is needless fear.」

彼女なら大丈夫だ、そんなに心配する必要はないよ。」:「She’s fine, there is no need to worry so much.」

杞憂だと良いが、地震によって自宅が倒壊してしないか心配している。」:「That’s good, but I’m worried that my home will be destroyed by the earthquake.」

「杞憂」の使い方と例文

次に、「杞憂」を例文を使って見てみましょう。

たとえば以下のような使い方をすることができます。

「台風で水害や土砂災害に発展するかもしれないと心配していたが、杞憂に終わってほっとした」


「今度の人事異動で転勤を命じられかると散々気にしていたが、単なる杞憂に過ぎなかったようだ」


「最近体調に違和感を感じているため病院で検査を受けようと思う。しかしただの杞憂に終われば良いのだが」


「杞憂かもしれないが、彼はこのところ体調が優れないようだ。何かの病気かもしれないので病院を受診するよう勧めてみようと思う」


「家を出た後に決まって鍵を掛け忘れていないかという心配をするが、たいていそれは杞憂に終わる」


「彼女は極度の心配性で、どんなに小さな問題でも気にしてしまうが杞憂であることが多い」

「杞憂」の類義語

image by iStockphoto

「杞憂」の単語の意味を学んでいただいたところで、もう少し理解を深めていただくために、どのような類義語があるのか解説していきます。

 

「杞憂」の類義語1:懸念

「懸念」:気にかかったことが離れず不安がること。

「簡単な内容のものが少なくなってきているので、生産性が下がることを懸念している」


「会議を円滑に進めるために、懸念事項があれば早めにおっしゃってください」


「あの会社には経済状態が悪化する懸念材料が多く存在している」

「懸念」の類義語2:強迫観念

「強迫観念」:幾ら打ち消しても、頭から離れず、不快・不安になる気持ちのこと。

「偏差値の良い大学に行かなれけばならないという強迫観念にかられていた」


「コミュニケーションを取らなければという強迫観念があり、吐き気を催していた」


「子供の時から勉強では一番にならなければならないという強迫観念を持っていた」

「杞憂」の類義語3:取り越し苦労

「取り越し苦労」:どうなるか分からない先のことをあれやこれやと考えて、要らない心配をすること。

「杞憂」と同義語として扱われています。

「彼が受験に失敗したらと思うと気が気でなかったが、とり越し愚弄だったようだ」


「取り越し苦労なら良いが、明日の試合に負けてしまうのではないかと不安になっている」


「彼女は常日頃から取り越し苦労をしている」

「杞憂」の類義語4:思い過ごし

「思い過ごし」:考え過ぎること、余計なことまで考えて心配すること、悪く考えること。

「彼の態度がよそよそしなったような気がして何か隠し事でもあるのかと疑っていたが、思い過ごしだった」


「彼らは非常に中が悪いと思っていたが、どうやら思い過ごしだったようだ」


「思い過ごしかもしれないが、彼女の目に侮蔑が含まれたように見えた」

「杞憂」や「取り越し苦労」が「必要のない心配をすること」を表すことに対して、「思い過ごし」は「余計なことを考え過ぎる、物事を悪く考える」という違いがあります。

「杞憂」の対義語

image by iStockphoto

ここで「杞憂」にはどのような対義語があるのか解説していきます。

「杞憂」の対義語1:暢気

「暢気」:物事をあまり気にすることがなく心配症ではないこと。

「彼は課題の提出期限が迫っているにもかかわらず暢気に遊んでいた」


「暢気に仕事をするため、上司からは不真面目に思われているようだ」


「彼女は暢気なのか、明日に重要な会議があるというのに心配していないようだ」

「杞憂」の類義語2:楽観

「楽観」:良い方向に進むだろうと考え心配しないこと。

「自分だけではなく彼女も楽観的な性格をしている」


「彼らはどんなに小さなことでも楽観視することはない」


「このまま進めば経済状況が好転するだろうと楽観的な考えを持っている」

「杞憂」を上手く使いこなそう

以上、「杞憂」の意味と由来、また使い方についてまとめました。

この言葉は、故事に由来し無用な心配をすることを表します。「思い過ごし」も似た意味のようにがあるように思えますが、両者はニュアンスが明確に異なるため、状況に応じて使い分けていくようにすると良いでしょう。

Share:
shinkai