用語

「踏襲」の意味と使い方・例文・類義語・対義語は?現役のブロガーがサクッと解説!

「踏襲」(読み方:「とうしゅう」)は、主に「伝統を踏襲する」などの形で用いられています。

この言葉は「やり方を変えずにそのまま受け継ぐ」という意味で用いられ、ビジネス上で一度は聞いたことがあるという方は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、聞いたことがあるという人も具体的にどのような意味があるのか、また近い意味のある「継承」「世襲」という語とどのような違いがあるのか疑問に思う方もいるのかもしれません。

そこで、ここでは「踏襲」の意味、由来や使い方、対義語、類似語を例文を交えながら、半年で独立したプロブロガーの筆者が解説していきます。

「踏襲」の意味と使い方・例文

image by iStockphoto

まず、「踏襲」の意味と使い方を解説します。

「踏襲」の意味とは?

「踏襲」:それまでのしきたりややり方を変えずにそのまま受け継ぐこと。

つまり、前人(=以前の人、過去の人、昔の人、先輩など)のやり方などをそのまま受け継ぐことを表しています。

「踏襲」の語源

踏襲を分けると、「踏」と「襲」という2つの言葉で構成されていることが分かりますよね。

それぞれの意味を見てみると、「踏」は「足踏みをする、踏みつける、重なり合うこと、「襲」は「あとを受け継ぐ」という意味を持っています。

この2つの言葉を組み合わせることで、生まれたのが「踏襲」。

つまり、この言葉の語源と言えるものなのです。

「踏襲」の英語表現

次に、「踏襲」を英語で表す場合の表現について見ていきましょう。

「踏襲」の意味を英語で表した場合、「follow」と用いることができます。

ここで、「踏襲」の英語表現を例文で見ていきましょう。

「伝統的な工芸品は昔ながらの作り方を踏襲している」:「Traditional crafts follow the traditional way of making」

「これまでのやり方を踏襲していると、いずれは廃れていってしまうだろう」:「If you follow the old way, it will go away eventually」

「踏襲」の使い方と例文

次に、「踏襲」を例文を使って見てみましょう。

たとえば以下のような使い方をすることができます。

「その土地の古くからの習慣を踏襲する」

「それについては現行の方式を踏襲することとする」

「前任者の方針を踏襲する」

「祝典は先例を踏襲する形で行われた」

「昔からの伝統的な製法を踏襲する」

「踏襲」の類義語

image by iStockphoto

「踏襲」の単語の意味を学んでいただいたところで、もう少し理解を深めていただくために、どのような類義語があるのか解説していきます。

「踏襲」の類義語1:継承

「継承」:先代や先任者などの地位や身分、財産、権利、義務などを引き続いて受け継ぐこと。

「彼には自分の会社を継承する子供が一人もいなかった」

「王位継承権があるのは、正妻が生んだ長男ただ一人である」

「特異な技能を持つ者がいたが、気にいる人物が見つからなかったのか最後まで技術を継承することはなかった」

「踏襲」の類義語2:世襲

「世襲」:その家の地位、財産、職業、慣習などを嫡系の子孫が代々受け継ぐこと。

つまり、家の仕事、財産などを直系の子孫が代々受け継ぐことを表します。

「ある国では古くから世襲により王位が受け継がれている」

「世襲が基本だが、功績によっては新たに貴族になることもある」

「主従関係は一代限りの契約だったが、世襲化されるようになった」

「踏襲」「継承」「世襲」の3つの語における違い

では「踏襲」と類義語を比較して違いをおさらいしましょう。

「継承」:「我々は前代が築いた偉大なる文化遺産を継承している」(先人から偉大な文化遺産を受け継いでいる)

「世襲」:「家元を世襲する」(家業を継ぐ)

「踏襲」:「その式典は伝統を踏襲して行われた」(式典は過去のしきたり通りに行われた)

「踏襲」は「それまでのやり方」を受け継ぐことを表すものであることに対して、「継承」は「財産や権利、地位など」を受け継ぐことを表します。また「世襲」については「直系の子孫が家の職業など」を受け継ぐということで、何を受け継ぐかという部分において違いがあると言えるでしょう。

「踏襲」の対義語

image by iStockphoto

ここで「踏襲」にはどのような対義語があるのか解説していきます。

「踏襲」の対義語1:改革

「改革」:従来のものを改善すること。

「長い間就労者に対して不利な制度が蔓延していたが、改革を成し遂げることができた」

「現在の制度をより良いものとするために改革案を提出していたが、検討されることはなかった」

「教育の考え方が古く子供に悪い影響を与えるものだったため、根底から改革を行うことなった」

「踏襲」の対義語2:刷新

「刷新」:問題となるものを改めて、新しいものにすること。

「チーム内の雰囲気が悪く仕事にならないことが多かったため、チームメンバーの刷新を行った」

「導入したシステムに致命的なバグが見つかったため刷新することとなった」

「社員の実力に見合った報酬を与えるために給与体系を刷新した」

「踏襲」の対義語3:順応

「順応」:環境により適するように行動や性質を変えること。

「彼は学生気分が抜けていないのか、ビジネスマンとして順応できていないようだ」

「環境が変わるとなかなか順応できるものではないが、若者はすぐに慣れてしまうようだ」

「彼女は寒暖の差に順応できなかったのか体調を崩して寝込んでいた」

「踏襲」を上手く使いこなそう

以上、「踏襲」の意味と使い方についてまとめました。

これらの語はそれぞれ何かを受け継ぐことを表しますが、どのようなことを受け継ぐかによって「踏襲」「継承」「世襲」と使い分けることができます。これらの言葉を用いる場合には、その点を意識しておくと良いでしょう。

Share:
shinkai