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「打診」の意味や英訳・使い方・類義語・対義語表現は?現役ライターがサクッと解説!

「打診」という言葉は、「~を打診する」「打診を受ける」などの形で、ビジネスの場面においてよく用いられています。

この言葉にどのような意味があるのか概ね分かっている人が多いかと思いますが、具体的にはどのようなことを表しているのか、また近い意味のある「提案」「相談」という言葉とどのような違いがあるのか、中には疑問に思うことがあるかもしれません。そこでまず、ここでは「打診」の意味や英訳・使い方、類義語や対義語について例文を交えながら、「誰にでも分かる言葉で伝える」を心掛ける現役ライターが分かりやすく解説していきます。

「打診」の意味や英訳・使い方まとめ

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それでは、以下に「打診」の意味と使い方、また「提案」「相談」との違いを説明します。

#1 「打診」の意味は?

「打診」には、以下の2つの意味があります。

【1】医者が、患者の胸や背などを指先や打診器でたたき、その音で内臓の状態を診察すること。
【2】相手方と交渉する際など、前もって様子をさぐるために、相手に働きかけ、その反応によって相手の意向を判断すること。

出典:精選版 日本国語大辞典「打診」

つまり、「打診」とは「医者が体をたたく音により、内臓を診察すること」、また、たたいて原因を探るその医療行為が由来となり、「交渉をする時などの前に相手に前もって様子を探ること」を表す言葉となりました。

#2 「打診」の英訳は?

次に、「打診」の英訳について見てみましょう。この言葉を英訳すると、以下のようになります。

●sound
●feel out

「sound」は「打診する、聴診する」、「feel out」は、「それとなく探る」という意味となる英語です。「sound」は「音」という意味もあるので、「音を聴く、打診する」という意味をイメージしやすいですね。また日本語では「様子を探る」というイメージが強い言葉ですが、英語で表現すると、「雰囲気を感じ取る」というニュアンスの方が適しているかもしれません。同じ言葉を表す表現でも、英語と日本語で微妙にニュアンスが変わる点が面白いですね。

#3 「打診」の使い方・例文

この言葉は、「何らかの交渉事などの前に相手の意向などを探る」場面において、たとえば以下のように用いることができます。

「それとなく上司から転勤の打診を受ける」
「先ほど○○さんからそのプロジェクトに参加できないかどうか打診を受けたばかりです」
「希望とは違う部署への異動についての打診を受ける」
「開催を予定している講演の講義を専門家に打診する」
「コラムの連載を打診したが断られた」

「打診」とは、「医者が患者の体をたたき、音で診察すること」「交渉などの前に相手に前もって様子を探ること」を表した言葉です。この言葉は「転勤の打診を受ける」などのように用いることができます。

「打診」の類似表現は?

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次に「打診」の類義語について見てみましょう。この類義語には、「提案」「相談」などの言葉があります。

#4 「提案」

まず「提案」には、以下のような意味があります。

 

議案・考えなどを出すこと。また、その議案・考え。

出典:大辞林 第三版「提案」

「提案」は、たとえば以下のように用いることができます。

「プランAでトラブルが起きた場合には、代替案としてこちらのプランをご提案致します」
「個人的には、必要に応じてこちらのサービスを追加することをご提案します」
「会議で社内のペーパーレス化を提案する」
「妻の育休復帰に際し、優しく理解力のある彼は家事と育児の分担化を提案した」

#5 「相談」

次に、「相談」という言葉について見てみましょう。「相談」の意味は、以下のようになります。

物事を決めるために他の人の意見を聞いたり、話し合ったりすること。また、その話し合い。

出典:大辞林 第三版「相談」

「相談」は、たとえば以下のように用いることができます。

「就活のために、バイト先の先輩にシフトの日程調整を相談した」
「顧客の対応について上司に相談する」
「志望校に合格するために必要な対策を、先生に相談した」
「以前ご相談させていただいた件について、最新の情報を添えて再度お伺いさせていただきます」

このように、「打診」は「実際の交渉などの前に相手がそれについてどう考えているかを探るものであること」に対して、「提案」は「会議などの場面で考えを示す」、「相談」は「相手と話し合って何かを決める」といった違いがあります。

「打診」の類義語には「提案」「相談」があります。「提案」は「考えを示すこと」「相談」は「話し合って何かを決める」ことを表した言葉です。これらの言葉は、微妙にニュアンスが異なるため、状況に応じて使い分けると良いでしょう。

「打診」の対義語

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最後に、「打診」の対義語について見ていきましょう。この対義語は正確には存在しませんが、「相手の意思や反応を探る」という意味に対して、は「無理強い」や「有無を言わさず」という言葉が反対の意味を表す言葉として挙げられるでしょう。

#6 「無理強い」

まず、「無理強い」について見ていきましょう。「無理強い」の意味は、以下のようになります。

相手の嫌がることを強いてさせること。強制。

出典:大辞林 第三版「無理強い」

この言葉は、例えば以下のように用いることができます。

「彼女はあまりお酒が強くないのだが、先輩に無理強いされていた」
「遊びの中で学び・発見をする遊び盛りの子供に、座学勉強を無理強いするのは良くない」
「習い事は、無理強いさせるものではない」
「無理強いするつもりはないが、次の会議に出てくれると大変助かる」

#7 「有無を言わさず(言わせず)」

次に、「有無を言わさず」について意味を見てみましょう。この言葉は、以下のような意味となります。

承知、不承知の答えもさせない。いやおうなしに。むりやりに。うむない。

出典:精選版 日本国語大辞典「有無を言わさず」

この言葉は、例えば以下のように用いることができます。

「窓ガラスを割ってしまった彼を、父親は有無を言わさず謝罪に連れ出した」
「彼女は試合に出るのを楽しみにしていたが、高熱が出てしまったため、有無を言わさず帰宅させられた」
「パチンコばかりしているため、彼女は有無を言わさず彼のお金を取り上げた」
「サークル発足に人数が足りないため、彼はその友人を有無を言わさず入部させた」

「打診」を使いこなそう

以上、「打診」の意味と使い方についてまとめました。「打診」は「相手がそれを引き受けることが可能かどうか、交渉する前の段階で相手に考えや事情を探るために行動すること」を表した言葉です。

この言葉の類義語には、「提案」「相談」などがあります。「提案」は「相手に考えを示す」「相談」は「相手と話し合って何かを決める」というニュアンスの違いがあるため、これらの言葉は状況に応じて使い分けるようにしましょう。

また、対義語にあたる言葉としては「無理強いする」「有無を言わさず」などが挙げられます。

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tanpopo409