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「感無量」の意味と使い方・例文・「万感」との違いまとめ

「感無量」(読み方:かんむりょう)という言葉は、「感無量の面持ち」「感無量になる」などの形でよく用いられています。

この言葉は一般に喜びや嬉しい気持ちを表す語というイメージがありますが、具体的にはどのようなことを表すのか、もしくは近い意味のある「万感(ばんかん)」という語とはどのような違いがあるのか、中には疑問が浮かぶこともあるかもしれません。

そこで、ここでは「感無量」の意味と使い方、また「万感」との違いについて説明していきます。

 

「感無量」の意味と使い方・例文・「万感」との違い


それでは、以下に「感無量」の意味と使い方、また「万感」との違いを説明します。

 

意味


まず、「感無量」には以下の意味があります。
感慨がはかりしれないほど大きいさま。何ともいえないほど深く感じいるさま。

出典:精選版 日本国語大辞典「感無量」

つまり、「身にしみて深く何かを感じ入る様子」を表す語となっています。
ちなみに「感慨無量」という四字熟語がありますが、この語は「感無量」と同じ意味があります。(「感慨無量」の「感慨」は「心に深く感じてしみじみとした思いにふけること」、「無量」は「その程度が見当も付かないほどに大きいこと」を表します)

 

使い方・例文


次に、「感無量」の意味を例文を使って見ていきます。

この言葉は、「(以前に経験したことを思い出すなどして)何かを深く感じ入る様子」について述べる場合に、たとえば以下のように用いることができます。

  • 「その日彼は、感無量の面持ちで十年ぶりに旧友と再会した」

  • 「自ら海外で暮らすことを選んだとはいえ、これが10年ぶりの帰国かと思うとさすがに感無量のものがあった」

  • 「今日の同窓会では恩師と何十年振りかの再会を果たすことができて感無量の思いだった」

  • 「彼は愛娘の結婚式で感無量になって目に涙を浮かべた」


 

「万感」との違い


ではここからは、似た意味のある「万感」という語との違いについて見ていきます。

まず、「万感」には以下の意味があります。
心に浮かぶ種々さまざまな思い。


出典:明鏡国語辞典「万感」

そして、この語と「感無量」の使い方を比較すると以下のようになります。

  • 「万感」:「いよいよ退職の日を迎えたが、新卒で入社して以来必死で努力してきた日々がよみがえり、万感胸に迫って思うように言葉が出なかった」(いよいよ退職の日を迎えたが、新卒で入社して以来必死で努力してきた日々がよみがえり、喜びや悲しみなどのさまざまの思いが込み上げてきて思うように言葉が出なかった)

  • 「感無量」:「入社以来無我夢中になって働いてきましたが、ここまで勤め上げることができて感無量です」(入社以来無我夢中になって働いてきましたが、よくここまで勤め上げてきたとつくづく自分でも思います)


つまり、「万感」は「心に浮かぶさまざまな種類の思いや考え」、つまり喜びや悲しみなどの異なる思いが入り混じった複雑な感情を表すことに対して、「感無量」は「深く感じ入る、身にしみて感じる」という感慨の程度が大きいことを表すというニュアンスの違いがあります。

 

まとめ


以上、「感無量」の意味と使い方、また「万感」との違いについてまとめました。

この言葉は「感慨が非常に大きい様子」のことをいい、過去にした経験や思い出などを思い起こして、それに対して心に深く感じる様子について述べる場合に「感無量の思い」「感無量だ」といった形で用いられています。

また、「万感」は「心に浮かぶさまざまな思い」を意味し、いくつかの種類の感情が入り混じる複雑な気持ちを表します。

これらの言葉は、たとえば何かの節目にあたる時にさまざまな感情、もしくは大きな感慨が押し寄せるような場面に用いることができますが、それぞれ違ったニュアンスがあるため、その場面に応じてより適度なものを使い分けることができます。
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シゴトピ編集部