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「体裁」の意味と使い方・例文・「外聞」「体面」「世間体」との違いは?現役記者がサクッと解説!

「体裁」(読み方:「ていさい」)という言葉は、「体裁が良い(悪い)」「体裁を取り繕う」などの形でよく用いられています。

とはいえ、上記のような言い方はどのような場面で用いるものなのか、疑問に思うこともあるかも知れません。

そこで、ここではこの言葉の基本的な意味と使い方と併せて、似た意味のある「外聞」「体面」「世間体」と比較しながらより詳しい意味について、科学・技術系記事の執筆を中心に活躍する筆者が解説していきます。

「体裁」の意味と使い方・例文

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それでは、始めに「体裁」の意味と使い方を説明していきます。

「体裁」の意味は?

まず、「体裁」には以下のような複数の意味があります。

1. 外から見える物の形や様子。

2. 世間体。見栄。

3. 一定の形式。

4. 他人が気に入るようなうわべだけの言葉。

「体裁を繕う」などの言い方は上記2の意味となりますが、それ以外にも1・3・4のような「物を外から見た時の様子」、「規定の形式」、「相手がそれを聞いて気に入りそうな口先だけの言葉」といった意味があります。

また「体裁」は、「からだ」「もの」「形・様子」を意味する「体」と、「裁つ」つまり「布や紙などを寸法や型通りに切る」ことから「型」を意味するようになった「裁」から構成されており、似たような意味を持った漢字を重ねることで成り立っている熟語です。

「体裁」の使い方は?

次に、この言葉の使い方を例文を使って見ていきましょう。

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

「彼らは体裁を気にして人前では鴛鴦夫婦のように振る舞っているが、家では口も利かないらしい」

「それは短時間で作成されたとはいえきちんと月報としての体裁が整えられていた」

「PowerPointを使って体裁の整った見栄えのする資料を作成する」

「この製品は体裁は良いが機能性はいまいちだ」

「彼女が作ってくれたのはきんぴらや肉じゃがやごま和えといった家庭料理の類で、皿に体裁よく盛りつけて出してくれた」

「私は彼女の両親に対する体裁を取り繕う目的で就職し、結婚後半年ほどして退職した」

「このアパートは壁が薄いから、大きな声で喧嘩すると近所に体裁が悪い」

「その窓は部屋としての体裁を繕うためだけにあり、嵌め殺しで採光もできない」
 
「本作は体裁上は私小説形式のフィクションだが、自伝的な小説とも考えられている」

「彼は上司に取り入ろうとお体裁ばかりを言っている」

このように「体裁」は、「体裁が~」「体裁を~する」「~の体裁」といった形で用いられ、また「体裁上」「お体裁」といった言い回しでも使われることがあるでしょう。

なお「体裁」には、上記の最後の例文における「お体裁」のように、接頭辞「お」を本来の丁寧や尊敬の意味ではなく、他人を揶揄したり自分を卑下したりするために付加する言い回しがあります。

「体裁」の類義語は?

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それでは、次は「体裁」の類義語・類語である「外聞」「体面」「世間体」について見ていきましょう。

まず、これらの語の意味は以下のようになります。

「外聞」:世間に対する体裁。世間の評判、世間への聞こえ。

「体面」:世間に対する体裁、見た目の様子、面目。

「世間体」:世間の人々に対する体裁や見栄。

「外聞」の使い方は?

「外聞」は、例えば以下のように用いることができます。

「経営陣の不正という外聞を憚る事態に、本社は慌ただしく動き出した」

「もしこのことが明らかになれば、それこそ恥も外聞もなくもっとずっと強硬な手段に訴えて出るだろう」

「彼女は見栄も外聞もなく、男の名を呼んで激しく泣きわめいた」

「恥も外聞もかなぐり捨てて土下座をして許しを許しを請うた」

「体面」の使い方は?

「体面」は、例えば以下のように用いることができます。

「たとえ一時的にせよ、理由もなく部活に参加しないというのは、体面上許されることではない」

「職業人として体面を保つため、人付き合いには気をつけている」

「上水道の衛生上の問題は、近代国家の体面にかかわる問題でもあると考えられた」

「僧侶というものは武士などよりはるかに序列と体面を重んじていた」

「世間体」の使い方は?

「世間体」は、例えば以下のように用いることができます。

「収入は二人暮らしで何とか世間体を繕っていける程度しかない」

「世間体があるからルポライターなんぞと名乗っているが、本当はプータローみたいなもんだ」

「婚約していた相手と破局を迎えるなど、世間体も悪いし、彼女のプライドも許さなかった」

「母親は世間体が気になって、私が会社を辞めたことを内緒にしていた」

「体裁」と「外聞」「体面」「世間体」の違いは?

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それでは、次は「体裁」と「外聞」「体面」「世間体」の違いについて見ていきましょう。

これらの語の使い方を比較すると以下のようになります。

「体面」:「彼は体面を保つことを何よりも重要視している」(世間に対する名誉を保つことを重視する)

「外聞」:「親が東大卒のエリートなのは良いが、息子が名の知れていない三流大学に通っているというのでは外聞が悪いからと、やたらに東大受験を勧めてくる」(三流大学では世間に聞かれた時の印象が悪い)

「世間体」:「世間体を考えると授業参観の身なりもきちんとしなくてはと思う」(世間に対する体裁や見栄から身なりもきちんとしなくてはと思う)

「体裁」:「こんな服装で懇親会に参加しては体裁が悪い」(こんな服装では他人から見た時の印象が悪い)

つまり、「体面」は「世間に対する顔」、「外聞」は「世間への聞こえ(世間に聞かれた時の印象)」、「世間体」は「世間に対する体裁や見栄」。そして、「体裁」は「他人から見た時の自分の状態」を表すというニュアンスの違いがあります。

「体裁」「外聞」「体面」「世間体」はいずれも「世間から見える状態や印象」を表わす

以上、「体裁」の意味と使い方、また「外聞」「体面」「世間体」との違いについてまとめました。

この言葉は、主に「外から見える様子、見た目」や「他人から見た時の自身の状態」を表し、「体面が悪い」「体面を繕う」などの形で用います。

また「体面」は、主に「世間に対する顔」を表し「体面を傷つける」「体面を重んじる」などの形で用いることができるでしょう。

そして「外聞」は、「世間への聞こえ」という意味があり、「外聞を憚る」「外聞を重んじる」などの形で用います。

一方「世間体」は、「世間に対する体裁や見栄」を意味し、「世間体を気にする」「世間体が悪い」などと使えるでしょう。

それぞれ共通した意味もありますが、上記のように微妙に異なる使い方が可能なため、それぞれ意識して使い分けると良いかと思います。

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