用語

「情緒」の意味と使い方・例文・類義語・対義語は?現役のブロガーがサクッと解説!

「情緒」(読み方:「じょうちょ」「じょうしょ」)という言葉、日常、ビジネスを問わず一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

たとえば旅行などをした時に、「下町情緒溢れる街並み」といった表現で使ったことがあるという人も少なくないと思います。

しかし、一度使ったことがあるといっても具体的な意味までは分かっていない状態なのかもしれません。

そこで、ここでは「情緒」の意味や使い方、対義語、類似語を例文を交えながら、半年で独立したプロブロガーの筆者が解説していきます。

「情緒」の意味と使い方・例文

image by iStockphoto

まず、「情緒」の意味と使い方を解説します。

「情緒」の意味とは?

「情緒」:ある物事に触れた時に起こるさまざまな感情、またその感情を誘い起こす独特の気分・雰囲気や喜怒哀楽などの本能的な感情、情動のこと。

言い換えると、「何らかの物事に触れて起こるしみじみとした気持ち、またそれを促す独特の雰囲気や気分」、そして「外部から受ける刺激に対して起こる急激で一時的な感情」を表す語です。

なお、「情緒」はもともと「じょうしょ」と読まれていましたが、現在では慣用読み(正式でない誤った読み方)である「じょうちょ」という読み方が一般的になっています。

「情緒」の語源

情緒を分けると、「情」と「緒」という2つの言葉で構成されていることが分かりますよね。

それぞれの意味を見てみると、「情」は「物に対する感情、おもむき」、「緒」は「物事のきっかけや始まり、いとぐち」という意味を持っています。

この2つの言葉を組み合わせることで、生まれたのが「情緒」。

つまり、この言葉の語源と言えるものなのです。

「情緒」の英語表現

次に、「情緒」を英語で表す場合の表現について見ていきましょう。

「情緒」の意味を英語で表した場合、「Emotion」と用いることができます。

ここで、「情緒」の英語表現を例文で見ていきましょう。

「この情緒的な水彩画を見て、独特な世界観に引き込まれた」:「Seeing this emotional watercolor, I was drawn into a unique worldview」

「人への気遣いをもう少し気にしてほしいが、彼は情緒が欠けているため期待するだけ無駄だろう」:「I would like you to be more concerned about people’s concern, but he would be useless to expect as he lacks emotions」

「情緒」の使い方と例文

次に、「情緒」を例文を使って見てみましょう。

たとえば以下のような使い方をすることができます。

「下町情緒が残る街をのんびりと散歩する」

「異国情緒溢れるホテルに滞在し、まるで外国にいるかのような錯覚に襲われる」

「歴史情緒の溢れる街を散策しながら遠い過去の時代に思いを馳せる」

「彼はこの頃やけに悲観的で、その上ちょっとしたことですぐに怒り出す。情緒が不安定になっているようだ」

「情緒」の類義語

image by iStockphoto

「情緒」の単語の意味を学んでいただいたところで、もう少し理解を深めていただくために、どのような類義語があるのか解説していきます。

「情緒」の類義語1:風情

「風情」:風雅な趣、風流な味わいや様子、気配のこと。

「庭園を見ながら食べる団子は、なんとも言えない風情を感じることができる」

「紅葉と歴史ある建物が並んでいる姿に秋の風情を感じた」

「旅先の風情のある街並みを楽しみながら散策することができた」

「情緒」の類義語2:心理

「心理」:心の働き、精神の状態のこと。

「長年の付き合いであるが、彼の心理が分からないことが多い」

「丹精込めて育てた牛が出荷されるさまは心理的につらいものがあった」

「犯罪者の心理など理解すべきではない」

「情緒」「風情」「心理」の3つの語における違い

では「情緒」と類義語を比較して違いをおさらいしましょう。

「風情」:「風情のある洋館と見頃のバラで埋め尽くされた洋風庭園を散策する」(上品で優美な味わいのある洋館と見頃のバラで埋め尽くされた洋風庭園を散策する)、「彼はどことなく悲しげな風情でそこに立っていた」(彼は何となく悲しげな様子でそこに立っていた)

「心理」:「女性心理は複雑で理解しがたい」(女性の心の働きは複雑で理解しがたい)

「情緒」:「異国情緒を味わえるレストランで食事をする」(そこにいることでしみじみとした感情が起こるような独特の外国らしい雰囲気を味わえるレストランで食事をする)、「彼女は一時的に情緒が不安定になっている」(彼女は一時的に喜怒哀楽などの感情の動きが不安定になっている)

つまり、「風情」は主に「風流(上品で優美な)な味わい」「様子や気配」、「心理」は「心の働き」、また「情緒」は「何らかの物事に触れた時にしみじみとした感情を呼び起こす独特の雰囲気」や「外部からの刺激を受けた時に起こる急激で一時的な感情」を表すという違いがあります。

「情緒」の対義語

image by iStockphoto

ここで「情緒」にはどのような対義語があるのか解説していきます。

「情緒」の対義語1:論理

「論理」:議論や考えを進めるための筋道、妥当性を保証する法則や形式のこと。

「何事においても論理的に説明しなければ曖昧な内容となるので、相手が理解することはできない」

「作業を完了させるためには、効率化を図る論理的思考が必要だ」

「彼の文章は、論理的な記載がなされていないため意味が分からない点が多い」

「情緒」の対義語2:理性

「理性」:物事における道理を考える能力のこと。

「私たちはどんなときでも冷静に行動するために理性を保たなければならない」

「彼はお酒を浴びるほど飲んでいたため理性を失っていた」

「上司からの理不尽な命令で、彼は怒りによって理性が奪われていた」

「情緒」を上手く使いこなそう

以上、「情緒」の意味と使い方についてまとめました。

この言葉は、「何かの物事に触れた時にしみじみとした感情を誘い出す独特の雰囲気」や「外部からの刺激を受けた時に起こる本能的な感情」を表しており、「風情」や「心理」という語も近い意味があるように思われますが、それぞれ「上品で優美な味わい」「様子や気配」、「心の働き」を表し、ニュアンスが異なります。

たとえば場所について述べる場合には、「そこに何かの感情を呼び起こすような独特な雰囲気」がある、もしくは「上品で美しい」佇まいがあるなど、その場所の特徴やそこにいる時の感情によって「風情」「情緒」を使い分けるようにすると良いでしょう。

Share:
shinkai