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「参照」の意味と使い方・例文・「閲覧」「検索」「確認」「参考」「照会」との違いは?現役記者がサクッと解説!

「参照」という言葉は、ビジネスメールや文書、書籍、資料などにおいて「~を参照する」「~を参照してください」といった形でよく用いられています。

さまざまな場面で目にする語ではありますが、違いが明確に分かりにくい「閲覧」「検索」「確認」「参考」「照会」といった語とは具体的にどのような違いがあるのか疑問に思うこともあるかもしれません。

そこで、ここでは「参照」の基本的な意味と使い方、また「閲覧」「検索」「確認」「参考」「照会」との違いについて、科学・技術系記事の執筆を中心に活躍する筆者が解説していきます。

「参照」の意味と使い方・例文・「閲覧」「検索」「確認」との違い

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それでは、始めに「参照」の意味と使い方、また「閲覧」「検索」「確認」との違いを説明します。

「参照」の意味は?

まず、「参照」には「他のものと照らし合わせて参考にすること」という意味があり、「2つ以上のものを比べ合わせて参考にすること」を表します。

また、「参照」は「引き比べる、調べる」を意味する「参」と「照らし合わせる、見比べる」を意味する「照」から構成された、似た意味を重ねて成り立っている熟語です。

「参照」の使い方は?

次に、「参照」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

「文脈に合った単語の意味を理解するために多くの辞書を参照する」

「近代文学について書かれた本を広く参照する」

「詳細については、添付の資料を参照してください」

「この件についてもっと詳しく知りたい場合には、これらの本を参照すると良いだろう」

「商品に関連する内容については別紙を参照してください」

「これらの列車についてはそれぞれの路線や列車の項を参照のこと」

「歴史的経緯についての詳細は機関紙などを参照されたい」

「ライブラリへの参照はシンボルテーブルを経由して行われます」

「以前の歴史については下記の記事を参照のこと」

このように、「参照」は「~を参照する」「~の参照」「~を参照のこと」といった形で用いられます。

「参照」と「閲覧」「検索」「確認」の違いは?

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次は、似た意味を表す「閲覧」「検索」「確認」という語との違いについて見ていきましょう。

まず、「閲覧」は「書物などを調べ見ること」、「検索」は「調べて探し出すこと」、「確認」は「はっきり確かめること」を表し、これらの語と「参照」の使い方を比較すると以下のようになります。

「閲覧」:「街の図書館に行き、郷土資料を閲覧する」(街の図書館に行き、郷土資料を調べ見る)

「検索」:「学校の図書館では、誰でもインターネットで検索することができる」(学校の図書館では、誰でもインターネットから必要な情報を探すことができる)

「確認」:「メールを送信する前に、メールアドレスに誤りがないかどうかを確認してください」(メールを送信する前に、アドレスに誤りがないかどうかをはっきり確かめてください)

「参照」:「はじめて論文を作成するなら、これらの本を参照すると役立つだろう」(はじめて論文を作成するならこれらの本を照らし合わせて参考にすると役立つだろう)

このように、「閲覧」は「(書籍、資料やWebなどを)調べたり読んだりすること」、「検索」は「(文献・カード・ファイル・データベース・インターネットなどの中から)必要な情報を探し出すこと」

そして、「確認」は「何かをしっかりと確かめること」、「参照」は「複数のものを照らし合わせて参考にすること」を表します。

つまり、本質的には「閲覧」は「調べること」「読むこと」、「検索」は「探すこと」、「確認」は「確かめること」、「参照」は「参考にすること」を表すことから、これらの語には明確な違いがあると気づくでしょう。

「参照」の類義語は?

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それでは次は、「参照」の類義語・類語である「参考」「照会」について見ていきましょう。

「参考」の意味と使い方は?「参照」との違いは?

まず、「参考」は「他人の意見や資料などを引き合わせて考えること」「考えをまとめるための手掛かりにすること」を表し、たとえば以下のように用いることができます。

「旅行経験の豊富な友人の話を参考にして旅行の持ち物リストを作成する」

「それは出版業者にとても多く参考になることだろう」

「僕は数学をこの参考書で勉強し、受験に合格した」

「この議論については参考文献を参照してください」

「参考」は「参照」と極めて近い意味を持っており、「他人の意見などを引き合わせて何かを決めたり考えをまとめるための材料にすること」を表します。

しかし、どちらかと言うと、「参考」は「結果を導くための材料にする」。そして、「参照」は「照らし合わせて結果を導く」といったニュアンスの違いがあります。

「照会」の意味と使い方は?「参照」との違いは?

まず、「照会」は「問い合わせて確かめること」「何かを比べること」を表し、たとえば以下のように用いることができます。

「会社へ照会したが、そのような者は知らないという答えが返って来た」

「その行方不明者に対して、警察へ照会したものすらいないという」

「この通知については、協議会が総務省に照会した」

「毎日銀行へ行って残高照会してみたが、その残高は変わらなかった」

このように、「照会」は単に「照らし合わせること」を意味し、「参考にする」、つまり「何らかの意見や資料を見て考える」という意味は含まれません。こういった点で、「照会」は「参照」や「参考」と明確に異なると言えるでしょう。

「参照」は「照会」し「参考」にすること、「閲覧」「検索」「確認」とは意味が異なる

以上、「参照」の意味と使い方、「閲覧」「検索」「確認」「参考」「照会」との違いについてまとめました。

この言葉は「他のものと照らし合わせて見る、照らし合わせて参考にすること」を表し、何かの文書を資料と照らし合わせて参考にするなどの場面で用いることができます。

また、「参考」という語にも近い意味がありますが、「他人の意見などを何かを決める材料として利用する」ことを表し、何かを決めるにあたって人の意見を聞く、または資料・事例などを見てそれらを判断材料にするといった場面で使うことができるでしょう。

一方、「照会」は単に「照らし合わせること」を意味し、「参照」の意味に含まれる「参考にする」という意味は含まれません。

それに対して、「閲覧」「検索」「確認」はそれぞれ「調べること、読むこと」「探すこと」「確かめること」を表し、異なる使い方ををするため、適切な場面で使い分けると良いでしょう。

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KHajime