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「承諾」の意味と使い方・例文・「許可」との違い・類義語・対義語は?現役記者がサクッと解説!

「承諾」(読み方:「しょうだく」)という言葉は、「承諾を得る」「承諾する」などの形で用いられています。

ビジネスの場面でも多く用いられ特に使い方が難しい語ではありませんが、たとえば近い意味のある「許可」「受諾」「承認」と比べてどのような違いがあるのか疑問に思うこともあるかもしれません。

そこで、ここでは「受諾」の基本的な意味と使い方、また併せて「許可」との違いや類義語である「受諾」「承認」、そして対義語について、科学・技術系記事の執筆を中心に活躍する筆者が解説していきます。

「承諾」の意味と使い方・例文・「許可」との違い

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それでは、始めに「承諾」の意味と使い方を説明していきます。

「承諾」の意味は?

まず、「承諾」には「相手の申し出を聞き入れること」といった意味があり、「相手の意見や希望を聞き入れる、要求や頼みなどを引き受ける」ことを表します。

また、「承諾」は「受ける」「引き受ける」を意味する「承」と「こたえる」「引き受ける」を意味する「諾」から構成された、似た意味の漢字を重ねることで成り立っている熟語です。

「承諾」の使い方は?

次に、「承諾」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

「友人から結婚式のスピーチを頼まれ快く承諾する」

「今回ご要望いただいた件、 上司に諮ったところご承諾することが叶いませんでした」

「勤務時間中ではあったが、上司からの承諾を得て私用で外出する」

「上司からその企画の承諾を得る」

「退職したいという訴えに承諾を与え、辞表を受け取った」

「未成年者が買取を依頼するには保護者の承諾が必要だ」

「父母の意見ばかりで本人の承諾もないのに嫁を決定するのは悪い習慣だ」

「会社の今後の体制が事後承諾で決まってしまうなんて納得できない」

このように、「承諾」は「承諾する」「承諾を~する」「~の承諾」といった用法があり、また「事後承諾」という形でも使われます。

「承諾」と「許可」の違いは?

では次は、近い意味のある「許可」という語との違いについて見ていきましょう。

「許可」は「願いなどを認めること、許すこと」を表し、そして「承諾」と使い方を比較すると以下のようになります。

「許可」:「両親に許可を得て友人同士で旅行する」(両親に許しを得て友人同士で旅行に行く)

「承諾」:「上司から忘年会の幹事を頼まれ、快く承諾した」(忘年会の幹事を頼まれ、快く引き受けた)

つまり、「承諾」は一般的に「相手からの依頼を引き受ける、意見などを聞き入れること」を表すのに対して、許可は「目上の人が相手からの願いを聞き入れて、その行動を許す」ことを表し、「承諾」とはニュアンスが異なります。

「承諾」の類義語は?

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それでは、次に「承諾」の類義語である「受諾」「承認」について見ていきましょう。

「受諾(じゅだく)」の意味と使い方は?「承諾」との違いは?

まず、「受諾」は「依頼や要求などを受け入れること、引き受けること」を意味し、たとえば以下のように使うことができます。

「相続人が被相続人の権利義務の承継を受諾することを相続の放棄という」

「日本国は1945年7月26日、ポツダム宣言を受諾した」

「本サイトは相互リンクの申し出を受諾した」

「彼はその役職への就任を受諾した」

このように、「受諾」は「承諾」とほぼ同じ意味を表しているように見えますが、「受諾」にはどちらかと言うと「相手から依頼されたことをただそっくり受け入れる」という受動的なニュアンスがある点で「承諾」と微妙な違いがあります。

「承認」の意味と使い方は?「承諾」との違いは?

続いて、「承認(しょうにん)」は「相手の言い分を認め許すこと、聞き入れること」を意味し、たとえば以下のように使うことができます。

「憲法の規定により施行法の制定には連邦議会の承認を必要とする」

「彼は首相に直接に手紙を送って、計画の承認を求めた」

「中華民国政府は、今日まで中華人民共和国を正式に承認していない」

「東京証券取引所もこの問題を受けて同日に上場承認を取り消した」

「承認」もまた、「承諾」とほぼ同じ意味を持ってるように見えますが、「承認」は「認め許すこと」という意味から、上位者が下位者に与えるものという印象を文に与えます。こういった点で、「承認」は「承諾」とは微妙にニュアンスが異なっていると考えられるでしょう。

「承諾」の対義語は?

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それでは、次に「承諾」の対義語である「拒否」「拒絶」について見ていきましょう。

「拒否」の意味と使い方は?

まず、「拒否(きょひ)」は「要求や提案を聞き入れないで断ること」を意味し、たとえば以下のように使うことができます。

「プロ入りを拒否して大学や社会人野球へ行く人も多い」

「最近では外に出ると頻繁に花粉症で目や肌がピリピリと拒否反応を起こす」

「拒絶」の意味と使い方は?

まず、「拒絶(きょぜつ)」は「頼みや要求をこばみ断ること」を意味し、たとえば以下のように使うことができます。

「彼女はよりを戻そうとする彼の提案を拒絶した」

「免疫抑制剤の効果のためか、心配された拒絶反応はなかった」

「承諾」「許可」「受諾」「承認」は内容や相手との関係などによって使い分ける

以上、「承諾」の意味と使い方、また「許可」との違い、類義語や対義語について説明しました。

これらの語は大まかに「相手からの依頼などを聞き入れる、もしくは認める」ことを表しますが、その内容や相手との関係などによってそれぞれ用いる場面が異なります。

まず、「許可」は「願いを聞き入れてその行動を許すこと」を表しますが、目上の人が与えるというニュアンスがあることから「承諾」とはニュアンスが異なるように感じられるでしょう。

また、「受諾」と「承認」は「承諾」とほぼ同じ意味を持っていますが、「受諾」には受動的なニュアンスが、「承認」には上位者が下位者に与えるものというニュアンスがある点で「承諾」とは微妙な違いがあります。

これらの点を意識すると、それぞれの違いが明確になり使い分けがしやすくなるでしょう。

一方、「承諾」には「拒否」「拒絶」という対義語があり、どちらも「頼みや願いを断ること」を意味しますが、どちらかというと「拒絶」のほうが「拒む」意味が強いように感じられるでしょう。

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KHajime