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「紋切り型」の意味と使い方・例文・類義語・言い換え表現は?現役記者がサクッと解説!

「紋切り型」(読み方:「もんきりがた」)という言葉は、「紋切り型の~」といった形でよく用いられています。

とはいえあまり日常で用いられる言葉ではなく、どのようなことを表している語なのか、また他に似た意味のある言葉にはどのようなものがあるのか、中には疑問を抱くこともあるかもしれません。

そこで、ここでは「紋切り型」の意味と使い方、また類義語である「ありきたり」「型にはまる」「通り一遍」との違いや言い換え表現について、科学・技術系記事の執筆を中心に活躍する筆者が説明していきます。

「紋切り型」の意味と使い方・例文

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それでは、始めに「紋切り型」の意味と使い方を見ていきましょう。

「紋切り型」の意味は?

まず「紋切り型」には、主に「物事のやり方が決まりきっていること」といった意味があり、「何かを行う方法がいつも同じで新しみに欠けること」を表す語となっています。

「紋切り型」の使い方は?

次に、「紋切り型」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

「クレームのメールに対して紋切り型の文章で返信してくる企業のいい加減な対応に辟易する」

「独自のエピソードを加えて紋切り型でないスピーチの表現を心掛ける」

「その場の状況に即していない紋切り型の接客に気分を害する」

「紋切り型のやり方では、勉強も仕事も上手くはいかない」

「事務所で行われた面接で、その男性は紋切り型の受け答えが多く、採用は見送られた」

上記の例文から分かるように、「紋切り型」はほとんどが否定的な文脈で使われます。そのため、たとえ定式的であることが良い場面でも使用しても、聞き手は「紋切り型」の言葉に自然と否定的な印象を受けてしまうので注意が必要です。

「紋切り型」の類義語・言い換え表現

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次に「紋切り型」の類義語や言い換え表現について見ていきましょう。まず、「紋切り型」と似た意味のある語には、たとえば以下のようなものが挙げられます。

「ありきたり」:ありふれていて珍しくないこと。

「型にはまる」:独創性や個性がなくありふれたさまになる。

「通り一遍(とおりいっぺん)」:形式的でおざなりであること。

「紋切り型」と「ありきたり」の違いは?

それでは、「紋切り型」と「ありきたり」の意味はどのように違い、どのように言い換えられるのでしょうか。「ありきたり」は、例えば以下のように使われます。

「料理が苦手で凝ったメニューは作れないが、夫はありきたりな食事でも満足しているようだ」

「その映画のストーリーはありきたりなものだったが、人気役者の演技が優れていてつい見入ってしまった」

「紋切り型」と「ありきたり」は共通に、いつも同じであるさま、ありふれていることなどの意味を含んでいますが、「紋切り型」は「物事のやり方が」という意味を含む場合があります

そのため、上記の「ありきたりな食事」を言い換えた「紋切り型の食事」は、「ありふれたいつも通りの方法で作った食事」のように、微妙に異なった意味に解釈できるので注意が必要です。

「紋切り型」と「型にはまる」の違いは?

次は、「紋切り型」と「型にはまる」の意味がどのように違うのか、そしてどのように言い換えられるのか見ていきましょう。「型にはまる」は、例えば以下のように使われます。

「型にはまった生活を送っている自分にふと疑問を覚える」

「行き詰った時には型にはまった考え方を捨てて、それまでとは違った視点から物事を見つめ直すと良い」

「紋切り型」と「型にはまる」は、極めて似た意味を持っているので、ほとんどの場面で互いに言い換えることができるでしょう。しかし、「型にはまる」には、「紋切り型」にはない「とかく陥りがちな状態になってしまう」という意味を含む場合があるので注意しましょう。

「紋切り型」と「通り一遍」の違いは?

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「紋切り型」と「通り一遍」の意味はどのように違い、どのように言い換えられるのでしょうか。「通り一遍」は、例えば以下のように使われます。

「彼の謝罪は通り一遍のものだったので、誰も彼を許そうとは思わなかった」

「隣人とは顔を合わせれば通り一遍の簡単な挨拶はするけれども、まともな会話をしたことはなく名前さえ知らない」

「紋切り型」と「通り一遍」は、形式的あること、決まりきっていることなどの共通の意味を持っています。しかし、「紋切り型」と違い、「通り一遍」には「おざなりに」という意味を持つ場合があるので注意が必要です。

「紋切り型」は、ほぼ「ありきたり」「型にはまる」「通り一遍」で言い換えられる

以上、「紋切り型」の意味と使い方、類義語、言い換え表現についてまとめました。

この言葉は、「やり方が決まりきっていること」を表し、何かをする方法がいつもと同じで新しさがないことについて述べる場合に、「紋切り型の挨拶」「紋切り型の文章」などの形で用いることができます。しかし、ほとんどの場面で否定的な印象を含むので、そのことを念頭に置いて使用しましょう。

近い意味の言葉には「ありきたり」や「型にはまる」、「通り一遍」といったものがありますが、「ありきたり」はそれがもともと普通にあるもので珍しくないことを表します。

また「型にはまる」は、その人固有の特色や独自の考えといったものがないことを表しますが、「そのような状態になってしまうこと」を含意する場合があるので注意しましょう。

そして「通り一遍」は、形式的でおざなりであることを表し、「紋切り型」には含まれない「おざなりである」という意味を含む場合があります

いずれも同じような意味ですが、「いつもと同じやり方」について表す場合には「紋切り型」、「それが世の中に普通にある」ことを述べる場合は「ありきたり」、「個性がない」場合には「型にはまる」、「いい加減に」といった意味を含む場合には「通り一遍」といったように使い分けると良いかもしれません。

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KHajime