用語

「一陽来復」の意味と使い方・例文・類義語まとめ

「一陽来復」(読み方:「いちようらいふく」)という言葉は、「一陽来復の兆し」「一陽来復の春」などの形でよく用いられています。

冬至の呼び名といわれる語でもありますが、聞き慣れない言葉のため、どのようなことを表しているのか、また他に似た意味の語にはどのようなものがあるのか、中には疑問を抱くこともあるかもしれません。

そこで、ここでは「一陽来復」の意味と使い方、また類義語にあたる語について説明していきます。

 

「一陽来復」の意味と使い方・例文・類義語


それでは、以下に「一陽来復」の意味と使い方、類義語について説明します。

 

意味


まず、「一陽来復」には以下のような意味があります。


  1. 陰暦十一月のこと。また、冬至の日のこと。

  2. 冬が去って春がくること。特に、新年が来ること。

  3. 悪いことが続いたあと、ようやく運が向いてくること。


出典:明鏡国語辞典「一陽来復」

つまり、この言葉は「冬至の呼び名」「冬が去り春が来ること」「悪いことが続いた後にやっと状況が良いほうに向かうこと」を表す語となっています。

 

使い方・例文


次に、「一陽来復」の使い方を例文を使って見ていきます。

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

  • 「しばらく闘病生活を送っていた彼にも少しづつ笑顔や口数が増えきて、一陽来復、先行きが明るくなってきた」

  • 「積もっていた雪も溶け、一陽来復の春が訪れる」

  • 「需要の減少により低迷していたその業界にも一陽来復の兆しが見えてきた」

  • 「事業が軌道に乗るまでの間、彼は一陽来復を願いながら試行錯誤を続けていた」


 

類義語


次に、「一陽来復」の類義語について見ていきます。

この言葉と似た意味のある語には、たとえば以下のようなものが挙げられます。

 

七転び八起き(ななころびやおき)


まず、「七転び八起き」には以下の意味があります。
七度転んで八度立ち上がる意から、多くの失敗にもめげず、そのたびに勇をふるって立ち上がること。七転八起。

▼浮き沈みの多い人生のたとえとしても使う。

出典:明鏡国語辞典「七転び八起き」

つまり、「(繁栄したり衰退したりといった)浮き沈みの多い人生をたとえていう語」となり、たとえば以下のように用いることができます。

  • 「彼は結果的に成功者といえるだろうが、実際には多くの失敗や不況を乗り越えて築いたもので、事業家としての彼の人生はまさに七転び八起きだった」


 

起死回生(きしかいせい)


次に、「起死回生」には以下の意味があります。
絶望的な状態にある物事を立て直すこと。

出典:明鏡国語辞典「起死回生」

つまり、「対処が難しい状態になった物事を以前のように良い状態に直すこと」を表し、以下のように用いることができます。

  • 「競合店の出現で閉店の危機に陥り、起死回生の策を講ずる」

  • 「9回裏に彼が打った起死回生のホームランにより、試合は逆転劇を演じた」


 

まとめ


以上、「一陽来復」の意味と使い方、類義語についてまとめました。

この言葉にはいくつかの意味がありますが、主に「悪いことが続いた後にやっと状況が好運に向かうこと」を表し、病気が快方に向かっていることなどについて述べる場合に「一陽来復の兆しが見える」といった形で用いられます。

また、近い意味のある語には「七転び八起き」「起死回生」といったものが挙げられ、これらは「浮き沈みの多い人生のたとえ」(つまり、人生において良くなったり悪くなったりという起伏が多いこと)「悪い状況を以前のような良い状態に立て直すこと」(一旦悪くなった状況をそれ以前の良かった時の状態に戻すこと)を表します。

ニュアンスは異なりますが、それぞれ状況の移り変わりについて表現する場合に用いることができるため、その場面に応じて適当に使い分けると良さそうです。
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シゴトピ編集部