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「類推」の意味と使い方・例文・「推測」との違いは?現役ライターがサクッと解説!

「類推」(読み方:「るいすい」)という言葉は、ある事柄をもとに何かを推測する時に「~から類推して」「~と類推する」などの形でよく用いられています。

とはいえ具体的にはどのような使い方をすることができるのか、また「推測」という語とはどのような違いがあるのか、中には疑問を抱くことがあるかもしれません。

「るいすい」の意味と使い方、例文についてご紹介します。また、よく似た意味を持つ類義語や言い換え表現である「憶測」の意味と例文、そしてニュアンスの違いや表現をチェックしましょう。これらの言葉について、大手企業での勤務後ライターとして数々の記事を編集・構成・執筆を手がけている筆者が解説していきます。

「類推」の意味と使い方・例文・「推測」との違い

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「類推」という言葉について、あまり馴染みのない人が多いのではないでしょうか。使用頻度や登場頻度が少ないと言うことができる「類推」という言葉は、日常生活ではあまりお目にかからない言葉でもあります。何かについて思い巡らせたり、何かしらの証拠を元にして思い巡らすような場合に便利に使える「類推」という言葉について、その意味と使い方、例文を見ていきましょう。また、「類推」の類義語に当たる「推測」は、逆に馴染みのある言葉と言えますね。この「推測」という言葉についても、その意味と使い方、例文をチェックして、正しく使うためにもニュアンスを掴みましょう。

「類推」の意味

日常生活では使う事が少ない言葉である「類推」について、意味を正しく理解をしてる人も多くはないでしょう。それもそのはず、プライベートでもビジネスシーンでも使う頻度は圧倒的に少ないと言えます。この言葉の類義語になる「推測」のほうが馴染みのある言葉になるのではないでしょうか。しかし、意味とニュアンスを掴めば使い勝手の良い「類推」という言葉についても知っておけば、言葉による表現の幅も広がりますね。まずは「類推」の持つ意味について、辞書の定義を引用してご紹介していきます。

類似の点をもとにして他の物事を推し量ること。

出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「類推」

つまり、「物事の似ている点をもとにして他の物事の状況などがどんなものであるかを推測すること」を表す語となっています。

「類推」の使い方・例文

あまり使用することのない「類推」という言葉に対しては、使い方やニュアンスが難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。この言葉に使われている漢字から、「類」は「さまざまな類のもの」を表し、「推」は「推測すること」を表しています。漢字から意味を取り出すことも可能ですが、使い方となればニュアンスも大切になってきますね。この言葉をシチュエーションで適切に使用するためにも、使い方のヒントになる例文をチェックしましょう。

「その店では毎年この時期にセールを開催しているので、過去の傾向から今年もそろそろセールが始まると類推できる」

「夏にはダイエット関連商品の売上が増加する傾向にあることから類推して、今年も同ジャンルの商品は売上増が期待できるだろう」

「彼は虚栄心が強いから、自分を良く見せようとした小さな嘘をつくことが多い。そこから類推すると、その話も体のいい作り話だと考えられる」

「住宅街に位置する飲食店はキッズメニューやキッズスペースが充実しているところが人気のようだ。住宅地に開業する店舗にはキッズメニューやキッズスペースを充実させることである程度の集客が見込めると類推される」

「推測」との違い

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「類推」と似たような意味を持つ「推測」という言葉は、日常生活におけるプライベートやビジネスシーンで使える便利な言葉です。また、こちらの言葉のほうが馴染みがあるという人も多いのではないでしょうか。前述の「類推」の意味や例文からも、非常に近い意味をもっている「推測」ですが、両者には明確な違いはあるのでしょうか。「推測」の意味と例文をご紹介していきます。

「推測」の意味

「類推」と分けて使用したい「推測」ですが、これらは私たちが日常生活で頻繁に行っていることでもありますね。スケジュールを立ててそのとおりに行動することや、ある程度の推測を立てて行動をすることが一般的になっています。シチュエーションによってニュアンスを使い分けるためにも、「推測」の意味について確認しておきましょう。辞書の記載から、「推測」の定義を引用してご紹介します。

得られた情報・知識に基づき、物事の性質・状態・なりゆきなどをおしはかること。また、そのようにして得たもの。

出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「推測」

つまり、「物事の似ている点をもとにして他の物事の状況などがどんなものであるかを推測すること」を表す語となっています。

「推測」の使い方・例文

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「推測」という言葉は、「類推」という言葉よりも馴染みがある分、使いやすい言葉と感じるかも知れませんね。普段「推測」という言葉を使い慣れている人も、あらためてその使い方のヒントになる例文を「類推」の例文と比較してチェックしておきましょう。「類推」とうまく使い分けて、表現の幅を広げてみてはいかがでしょうか。

「推測」:「閉め切った室内で倒れていたという状況から、死因は熱中症によるものと推測される」(≒「閉め切った室内で倒れていたという状況から考えて、死因は熱中症によるものと思われる」)

「類推」:「A店ではワンコインのランチメニューが人気を集め客足が3倍に伸びたという。類推すると、B店でもワンコインメニューの提供を始めることで客足を増やすことができるといえるだろう」(≒「A店ではワンコインのランチメニューが人気を集め客足が3倍に伸びたという。ワンコインという共通点をもとに推測して、B店でもこのメニューの提供を始めることで客足を増やすことができるといえるだろう」)

つまり、「推測」「ある事柄を基にして、その時点では分かっていない物事の状況や起こったことの原因などを判断すること」「類推」は「物事の似ている点、似通った物事を基にして、他の物事について判断すること」を表すときに使えます。

「類推」と類義語を適切に使い分けよう

以上、「類推」の意味と使い方、「推測」との違いについてまとめました。

この言葉は「物事の似ている点をもとにして他の物事を推し量ること」をいい、物事同士の似ている点や似た物事を基準にして、他の物事のことをこうではないかと考えることについていう場合に「類推すると~だ」「~と類推される」といった形で用いられています。

また「推測」も近い意味がありますが、この場合には一つの事柄に基づいてある物事の状況や原因などをこうではないかと予想することをいい、「~から~と推測する」などの形で用いることができますね。

それぞれ似た意味でも違った使い方をするため、適度に使い分けると良さそうです。

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