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「功績」の意味と使い方・例文・「功労」「手柄」との違い・対義語は?現役記者がサクッと解説!

「功績」(読み方:「こうせき」)という言葉は、「~の功績を立てる」「~に(の)功績を残す」などの形でよく用いられています。

世の中に貢献する立派な実績や成果を残した人についていう場合によく使われる言葉ですが、具体的にはどのような使い方をするのか、また近い意味のある「功労」「手柄」という語とはどのような違いがあるのか、中には疑問を抱くこともあるかもしれません。

そこで、ここでは「功績」の意味と使い方、「功労」「手柄」との違い、また対義語について、科学・技術系記事の執筆を中心に活躍する筆者が解説していきます。

「功績」の意味と使い方・例文

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それでは、始めに「功績」の意味と使い方を説明していきます。

「功績」の意味は?

まず、「功績」には「物事をうまく成し遂げた結果。すぐれた働きや成果。手柄」という意味があり、「あることのために立派に事をやり遂げた実績や成果」を表す語となっています。

「功績」の使い方は?

次に、「功績」の使い方を例文を使って見ていきましょう。

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

「彼は科学者として生物学に著しい功績を残した」

「その本には音楽界に偉大な功績を残した作曲家たちの半生について書かれている」

「彼は低迷状態にあった自社ブランドを立て直し、売上を低迷期の5倍に伸ばすという功績を立てた」

「晴れてこの日を迎えることができたのも、今大会実現の立役者である彼の功績あってこそだ」

「海軍大将に昇進し彼は、ヨーロッパを舞台に際立った功績を挙げ続けた」

「彼は映像の制作で数々の賞を受賞したほか、さまざまな方面でその功績を認められてきた」

「彼は晩年、功績を称えて与えられた広大な土地で農業をして暮らした」

「彼には日本での功績を讃えるため、高エネルギー物理学研究所から名誉教授の称号が贈られている」

「この武将は、足利義明の重臣として諸大名との外交などに多くの功績を立てた」

「音楽界において偉大な功績を残したベートーヴェンの名を今では知らぬ者はいないだろう」

「功績」の類義語は?

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それでは、次は「功績」の類義語・類語である「功労」「手柄」について見ていきましょう。

まず、これらの語には以下の意味があります。

「功労」:功績と、そのための努力、それに伴う労苦

「手柄」:他から褒められるような目覚ましい働きや成果。手並みや腕前。

「功労」の使い方は?「功績」との違いは?

では次に、「功労」の使い方、また「功績」との違いについて見ていきましょう。

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

「文化勲章には、文化功労者以外の者でも必要と認められる場合には選ばれることがあります」

「会社に売上に貢献したとして功労賞をいただいた」

「退職金制度は企業に生涯を捧げた従業員の功労に報いようとするものだった」

「彼は入社後最初の功労をたてたのは、かれが十六歳のときであった。」

「これまでの様々なご功労に敬意を表し、感謝申し上げます」

「彼は走り幅跳びで世界記録を更新した功労が認められ表彰を受けた」

「功績」が「社会のために成し遂げた(褒められるべき)立派な働き」を表わす一方、「功労」は「社会のために成し遂げた立派な働き(つまり功績のこと)とその苦労や努力」、つまり「功績と労苦」を表すという違いがあります。

「手柄」の使い方は?「功績」との違いは?

では次に、「手柄」の使い方、また「功績」との違いについて見ていきましょう。

この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。

「信長はそれまで大きな手柄を挙げていなかった秀吉に武功を挙げさせるために阿坂城攻めを任せた」

「その犯罪が発覚したのは、彼女のお手柄だった」

「彼は部下の手柄を横取りすることで出世した」

「私は警部になったばかりだったので、どうしても手柄を立てたかった」

「彼はそれが自分の手柄でもあるかのように得意げに胸を張った」

「負けることを受け入れることができる人間は、仕事の上でも手柄を誰かに譲ることができる」

上記の例文において、「手柄」を「功績」に置き換えても意味はほとんど変わりません。

ただし「手柄」は、「立派な働き」として日常的な小さな事柄についても広く用いるため、「(国や社会、集団における仕事や研究などでの)立派な働き」を表す「功績」とは微妙にニュアンスが異なります。

「功績」の対義語は?

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では次に、「功績」の対義語である「罪過(ざいか)」について見ていきましょう。

まず、「罪過」は「法律や道徳に背いた行為。罪。過ち。罪悪」「罰すること」を意味し、以下のように用いることができます。

「彼は懺悔室にて、自らが犯した罪過を告白し、許しを請うた」

「この会では、世界の平和と人々の幸福などを祈り、人類が犯してきた罪過を悔い改める行が行われます」

「彼はもう二度と目を覚まさない母を前に、自分の罪過の深さを考えて嘆息した」

「彼は晩年、過去の罪過はいかに償えるのかと苦しんだという」

このように「罪過」は口語的ではない上、意味の内容も「功績」の反対語としては重く使いやすい言葉ではありません。

そのため、「失態」「失敗」「失策」「過誤」「過ち」等の言葉を場面に応じて使い分けるとよいでしょう。

「功績」「手柄」は「立派な働き」、「功労」は「功績と労苦」を表わす

以上、「功績」の意味と使い方、「功労」「手柄」との違い、また対義語についてまとめました。

この言葉は「何かのために成し遂げた優れた働き」のことをいい、社会に貢献する立派な物事を成し遂げた成果についていう場合に「~に功績を残す」「功績を立てる」などの形で使うことができるでしょう。

また「功労」も近い意味ですが、この場合には「手柄とその努力や苦労」のことをいい、社会に貢献する立派な働きとその努力についていう場合に「~の功労を認める」「~の功労者」といった形で使われています。

そして「手柄」は、「功績」とほぼ同じく「立派な働き」を意味しますが、日常的な小さな事柄についても広く用いることから「功績」とは微妙にニュアンスが違って聞こえるでしょう。

一方、「罪過」を「功績」の対義語として挙げることが出来ますが、意味の内容が重く使いづらい言葉であるため、場面に応じて「失態」「失敗」「失策」等の語を使い分けると良いでしょう。

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KHajime