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「手法」の意味と使い方・例文・「手段」との違いは?小説作家である筆者がサクッと解説!

「手法」(読み方:「しゅほう」)という言葉は、「古典的な手法」「伝統的な手法」などの形でよく用いられています。

物づくりなどのやり方や方法についていう場合に使われている言葉ですが、具体的にどのようなことを表すのか、また同じように何かのやり方を現す「手段」という語とは具体的にどのような違いがあるのか、中には疑問を抱くこともあるかもしれません。

そこで、ここでは「手法」の意味と使い方、類義語と対義語の説明も交え、「手段」との違いについて、学生時代から小説をたくさん書き、現在もライターとして活動している筆者が説明していきます。

「手法」の意味と使い方・例文・「手段」との違いまとめ

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それでは、以下に「手法」の意味と使い方、また類義語や反対語の説明も交え、「手段」との違いを説明します。

「手法」の意味

まず、「手法」には以下のような意味があります。

物を作ったり事を行ったりする際のやり方。特に、芸術作品の表現技法。
出典:広辞苑 第6版(発行所 株式会社岩波書店)「手法」

つまり、「物を作ったり物事を行ったりする方法」(主に芸術作品を表現する上での技術的な方法についていう)を表す語となっています。

「手法」の使い方・例文

次に、「手法」を、例文を使って見ていきましょう。
この言葉は、以下のように用いることができるので、ぜひご参考にしてみてください。

芸術作品やビジネスシーンでの会話の例

1.画家の生徒と先生の会話
生徒:水彩画をきれいに描くには、どのようにすると良いでしょうか?
先生:最初は、この本を参考するといいですよ。
ここには、初心者でも分かりやすくぼかしやにじみを仕上げるための「手法」が解説されています。

2.画家の生徒と先生の会話
生徒:美術館で出会った有名画家の絵を描けるようになって、人に感動を与えたいと思いました。
先生:とてもすばらしいことですね。
実現するためには、多くの「手法」学び、それを使いこなせることができれば人に感動を与えられると思います。

3.部下と上司の会話
部下:展示会で紹介された用語閲覧サイトのシステムは、検索時間がすごく短いですね。
上司:よく気が付いたね。
サイト内の単語をすべて検索するのではなく、インデックス化された一部の単語を検索する「手法」が用いられているからだよ。

4. 部下と上司の会話
部下:お酒をつくる職人さんにインタビューをしてきました。
職人さんが身に付けた「手法」は、機械化ができないとのことでした。
上司:身に付けた「手法」は、機械に覚えさせることができないのだね。

5.同僚との会話の例
自分:A社は、サービスを円滑に進めるためには、マネジメントがとても重要だと言っていました。
ですが、その具体的な「手法」については、教えてもらえなかったです。
同僚:恐らくだが、その「手法」は、企業秘密ということだと思う。

生活シーンでの会話の例

1.友人との会話
自分:日本語から英語へ簡単に変換するための「手法」をいくつも見つけたんだ。
友人:すごいじゃないか。
1つでいいからその「手法」を教えてくれないか。

2.友人との会話
自分:有名な投資家が投資「手法」についての講演会を開催するらしいよ。
友人:絶対に参加しよう。
同じ「手法」を使えば利益を得ることができるはずだよ。

「手法」は、物づくりなどで使われることが多いですが、「手法」を身に付けるということは、裏技を手に入れた感覚になると思います。

また、個人のスキルアップにも貢献することが可能です。

その裏技を手に入れた人とそうでない人とは、物づくりに対して、できる人とできない人の違いが生まれるではないでしょうか。

ライバルと差を付けることが可能となり、多くの「手法」を一つ一つ積み上げていくことができると、更に豊かな生活が送れるでしょう。

「手法」の類義語・言い換え

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次に、「手法」の類義語や言い換え表現について見ていきましょう。
「物を作ったり物事を行ったりする方法」という意味からも以下のような言葉があります。

・製法
・技法
・方式

それぞれの意味を見ていきましょう。

「製法」:製造の方法。
 例文:ガラスの強度をあげるため、新しい製法を見つけました。

「技法」:美術などの表現方法。
 例文:日本画は、特殊な技法が使われている。

「方式」:定まった形式。
 例文:他社と差別化を図るために、独自方式を採用しました。

これらの語を「手法」と置き換えて使用することで近い意味のことを述べることができます。

「手法」の対義語・反対語

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次に、「手法」の対義語・反対語についても見てみましょう。

「手法」の対義語・反対語は、「目的」と言われています。
「目的」の意味は以下の通りです。

1.成し遂げようと目指す事柄。行為の目指すところ。意図している事柄。「―をとげる」
2.〔哲〕意志によってその実現が欲求され、行為の目標として行為を規定し、方向づけるもの。
出典:広辞苑 第6版(発行所 株式会社岩波書店)「目的」

例文:今日から目的意識をもって、生活します。

このように、「手法」の対義語は、「目的」であり、目的を達成するために、「手法」が必要であるということですね。

また、「手段」の対義語も「目的」です。
こちらも同様にして目的を達成するための方法となりますが、「手法」と「手段」については、少し意味が異なりますので次に紹介します。

「手法」と「手段」との違い

「手段」には以下の意味があります。

目的を達するための具体的なやり方。てだて。
出典:広辞苑 第6版(発行所 株式会社岩波書店)「手段」

そして、「手法」と「手段」の使い方を比較すると以下のようになります。

「手段」:「そうやってすぐに話を逸らすのは彼が都合の悪いことを隠すために使う常套手段だ」(≒「そうやってすぐに話を逸らすのは彼が都合の悪いことを隠すためにいつも決まって使うやり方だ」)

「手法」:「絵画のさまざまな手法を理解し習得することは表現の幅を広げる上で重要だ」(≒「絵画作品で優れた表現をするための技術を理解し習得することは表現の幅を広げる上で重要だ」)

つまり、
「手段」は「意図していることを実現するための具体的なやり方」を表しており、
「手法」は「物をつくる時のやり方」特に「芸術作品における表現技法」ということを表す言葉です。

「手法」と「手段」は上手に使い分けよう

以上、「手法」の意味と使い方、「手段」との違いについてまとめました。

この言葉は「物をつくったり物事を行う時のやり方」のことをいい、昔から美術などの芸術作品で優れた表現をするための技術的な方法についていう場合に使われています。

近年では、ビジネスの多様化が進むことで、ビジネスシーンでの活用場所が増えてきました。

また「手段」も何かのやり方についていう言葉ですが、この場合は、単に何かを行うやり方ではなく、「意図していることを実現させる」「ある目的を遂げる」ための具体的なやり方をいいます。

どちらも近い意味ですが、それぞれ異なる場面で使うため、適切に使い分けることが大切です。

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