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「時流」の意味と使い方・例文・「風潮」との違いは?現役ライターがサクッと解説!

「時流」(読み方:「じりゅう」)という言葉は、「時流に乗る」「時流に沿う」などの形でよく使われています。

世の中の流れや流行についていう場合に使われている言葉ですが、具体的にどのような使い方をするのか、また近い意味のある「風潮」とはどのような違いがあるのか、中には疑問が浮かぶこともあるかもしれません。そんな「時流」という言葉について、大手企業での勤務後ライターとして数々の記事を編集・構成・執筆を手がけている筆者が説明していきます。

「時流」という言葉についてより理解を深めるために、辞書に記載されている意味とその使い方・例文をご紹介します。また、「時流」の類義語である「風潮」の定義や例文についても合わせて見ていきましょう。これらの言葉をシチュエーションで適切に使い分けられるように、それぞれの使い方についてチェックしてみてくださいね。

「時流」の意味と使い方・例文・「風潮」との違い

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書籍などの文章でよく見かける「時流」という言葉ですが、日常会話や一般的な日常生活で使用する機会はさほど多くはないかも知れません。しかしながら、正確な意味とニュアンスを把握しておけば、ビジネスシーンで使用するような際に役立つ言葉となりますね。また、「時流」の類義語となる「風潮」は、意味は似通っていますが使い方が変わってきます。これらの言葉をうまく使い分けるためにも、その意味と例文を比較して確認してみましょう。

「時流」の意味

「時流」という言葉は、「時流に乗って」「時流に左右されず」といったように名詞として使用することができる言葉です。物事の状況や流れを説明する言葉として使える表現ですが、実際の意味についてはあいまいに理解している人もいるのではないでしょうか。「時流」という言葉を適切に使用するために、まずは「時流」という言葉の辞書における定義をご紹介します。

その時代の風潮・傾向。

出典:広辞苑 第6版(発行所 株式会社岩波書店)「時流」

 

つまり、「その時代の流れや流行、思想などの傾向」を言い表す言葉として使用することが出来ます。

「時流」の使い方・例文

「時流」という言葉の使い方について、普段の日常生活やプライベートでは使用する機会が少ない言葉ということができるかも知れません。そんな「時流」の使い方を知るためにも、その例文についてチェックしてみましょう。これらの例文を参考に、文章や会話でこの言葉を使うヒントにしてみてくださいね。

「ますます少子高齢化が進んでいく昨今、人手不足を補う産業ロボット市場は時流に乗ってきている 」

「事業を成功させるには、時流に逆わず、世の中の変化を察知し流れに乗ることが必要だ」

「禁煙化の時流に沿って店内全面禁煙化を実施する飲食店は増えつつある」

「新しいビジネスや事業を展開するには一つ先の時流を読む力が必要だ」

「時流」は、その時代の流れや思想の傾向に適応した物事ついていう場合などに「時流に乗る」「時流に逆らう」「時流に沿う」などの形で使われています。

「時流」の類義語 「風潮」(ふうちょう)

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「時流」の類義語となる「風潮」は、両者を比較してみても日本語として日常生活でよく使う言葉と言えるのではないでしょうか。「時流」とよく似た意味を持つ「風潮」は、文章や会話で使う際は少しニュアンスが異なってきます。これらの言葉をうまく使い分けて表現を広げるためにも、その意味と使い方のヒントとなる例文をチェックしましょう。その他、これらの言葉をよりわかりやすくするための比較を用いた例文もご紹介します。

「風潮」の意味

「風潮」は、「風潮がある」「風潮にならう」というような使い方をします。世の中の傾向を言い表す時、歴史書などに登場するこの言葉は「時流」よりも大きな流れ、またはおおまかな傾向を表す言葉として使われることが多い言葉ではないでしょうか。「時流」との使い分けが可能な「風潮」の意味について、辞書の定義を見ていきましょう。

時代の移り変わりによって生ずる世の中の傾向。

出典:広辞苑 第6版(発行所 株式会社岩波書店)「風潮」②

つまり「その時々による世間一般の考え方や行動、傾向」を説明するときに使用することができます。

「風潮」の使い方・例文

「風潮」という言葉を使った例文を見ていきましょう。人々の考え方や傾向を言い表す時に使うことができる「風潮」は、国や組織など、グループが持つ考え方や方向性を説明する時に使えます。では実際にどのような使い方が適切なのでしょうか。「風潮」という言葉を使い慣れている人も、おさらいの意味を含めて例文をチェックして、より適切な使い方ができるように確認しておきましょう。

「明治時代の人々は、世の中の風潮にならって様々な渡来品を手にするようになっていった」

「プラスチックのリサイクルを推進する風潮は、ヨーロッパから広まったものだ」

「健康意識の高い人々は、近年の菜食主義の風潮に合わせて食事を変化させている」

「世の中のトレンドや流行がよくわからない人は、その風潮に自分を合わせてみるとよい」

「時流」と「風潮」の違いを比較した例文

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では実際に、「時流」と「風潮」の違いを知るためにも例文で比較してみましょう。それぞれの使い方として例文をご紹介し、後述ではその文章の意味について他の語を使って説明していきます。言葉の意味とニュアンスを掴むために、これらの例文を参考にしてみてくださいね。

「風潮」:「これまで非正規社員は正社員よりも低く見られる風潮があったが、最近ではより自由に働ける正規雇用を自ら選ぶ人が増えている」(≒「これまで非正規社員は、世間一般の傾向として正社員よりも低く見られがちだったが、最近ではより自由に働ける正規雇用を自ら選ぶ人が増えている」)

「時流」:「これから飲食店を開業するなら時流に乗って全面禁煙にするのが望ましい」(≒「これから飲食店を開業するなら今の世の中の流れに乗って全面禁煙にするのが望ましい」)

つまり、

「風潮」は「(時代によって移り変わる)世の中、世間一般の傾向」

「時流」は「その時代の流れや傾向」

を表すという違いがあります。

「時流」と「風潮」を上手く使い分けよう!

以上、「時流」の意味と使い方、「風潮」との違いについてまとめました。

この言葉は、「その時代の風潮や傾向」のことをいい、その時代の流れに適応していることや逆行していることなどについていう場合に「時流に沿う」「時流に逆らう」などの形で使われています。

また「風潮」も同じような意味ですが、この場合は「世の中の傾向」のことをいい、世間一般の考えなどがどんな方向に傾いているのかについていう場合に「~という風潮」「~の風潮」などの形で使うことが可能です。

これらの語は、世の中の傾向についていう場合に使うことができますが、微妙に使う場面が異なるため、適度に使い分けてみましょう。

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