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「追随」の意味と使い方・例文・「追従」との違いは?現役ライターがサクッと解説!

「追随」(読み方:「ついずい」)という言葉は、「~に追随する」「追随を許さない」などの形でよく使われています。

なにか優れたものに対して、他の何も比べ物にならない時に使う「追随を許さない」という言葉があるように、一般的に「追随」とは「あとを追う」というような認識が強い言葉でもありますね。何かに従い後を追うような形になった場合は、「~に追随する」というような使い方が可能です。使用頻度は少ない言葉にはなるかも知れませんが、意味とニュアンスを正しく把握しておけば、使い勝手の良い言葉です。

つまり、優れたものに追い付こうとすることについていう場合などに使われている言葉ですが、具体的にはどのような使い方をするのか、また近い意味のある「追従」という語とはどのような違いがあるのか、中には疑問が浮かぶこともあるかもしれません。

「追随」の意味と使い方、例文についてご紹介します。また、よく似た意味を持つ類義語や言い換え表現である「追従」の意味と例文、そしてニュアンスの違いや他の言葉で言い換える場合の表現をチェックしましょう。これらの言葉について、大手企業での勤務後ライターとして数々の記事を編集・構成・執筆を手がけている筆者が解説していきます。

「追随」の意味と使い方・例文・「追従」との違い

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勢いがある人や組織について「追随を許さない」というような形で耳にする事が多い「追随」は、日常生活においてプライベートやビジネスシーン、その他書籍などでも見ることのある言葉ですね。しかし、会話や文章で自ら使用するような場面は少ない言葉になるかもしれません。言葉の意味自体はなんとなく理解していても、使用するのであればそのニュアンスも掴んでおきたいですね。「追随」という言葉に関して、その意味や使い方、例文をご紹介していきます。また、類義語として言い換えが可能な「追従」という言葉についても、その意味と使い方をチェックしてみましょう。

「追随」の意味

十分に勢いや力がある人、または他を圧倒的に凌ぐような能力を持っている人についても表現できる「追随」という言葉ですが、「許さない」という言葉が続けば一般的には「かけ離れた勢いや実力がある」というような認識、もしくは「追随」そのものは後をつけるように「他の真似をする」というで使われる言葉ですね。便利で使い勝手の良い言葉ではありますが、実際使う際にはそのニュアンスと正確な意味を把握しておいたほうが良いといえるでしょう。「追随」という言葉の意味について、辞書の定義から引用してご紹介します。

あとにつき従うこと。あとからついていくこと。また、まねをすること。

出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「追随」

 

つまり、「後に付いて行くこと、後から追い付くこと、真似をすること」を表す語となっています。

 

「追随」の使い方・例文

日常的には使用頻度がさほど多くない「追随」という言葉について、その使い方のヒントになる例文をご紹介します。これまであまり使ったことがないという人でも、ニュアンスと意味を把握できればあらゆるシチュエーションで使用することが可能です。また、後述しますが「追随」という言葉さえ理解しておけば、あらゆる言い回しが可能になります。言い換え表現と合わせれば、さらに言葉による表現の幅を広げることができる「追随」のニュアンスを掴むヒントにしてみてくださいね。

「彼の神々しいまでのその歌声は、他の追随を許さなかった」

「良いものを真似てみてもそこに独自の価値がなければ単なる追随者に過ぎない」

「明治時代の日本は、列強諸国と肩を並べようと西洋文化にひたすら追随していた」

「高い技術と徹底したマーケティング・リサーチに裏付けられた当社の商品力に追随できるものはないだろう」

「追随」は、何かの後について行くことやある物事に追い付く(後に続く)こと、良いものの真似をすることについていう場合に「~に追随する」「他の追随を許さない」「追随者」といった形で使うことができます。

「追従」との違い

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「追随」とよく似た意味を持つ言葉に「追従」ということばがあります。人によっては日常生活では「追従」のほうが使用する事が多い言葉になるかも知れませんね。「追従」は「追従外交」や「権力追従」というような形で使用することもでき、他の単語と組み合わせて意味を成すような言葉にも変化します。「追随」の言い換えがきく言葉として覚えておきたい「追従」について、その意味と使い方、例文をチェックしてみましょう。

「追従」の意味

「追従」は、一般的な意味の解釈としては「後を追う」というような意味合いで使われることが多いですね。「後を追い従う」というそのままの漢字が使われているので、意味は把握しやすい言葉になるかもしれません。「追従」についても、ニュアンスと意味を把握しておけば、シチュエーションで適切に使えて言葉の表現の幅が広がります。まずは、「追従」の意味を辞書の内容からの引用を見ていきましょう。

人のあとにつき従うこと。また、人の言動にそのまま従うこと。追随。

出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「追従」

 

「追従」の使い方・例文

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使用する際はニュアンスの違いを把握しておきたい「追従」という言葉について、その使い方をおさらいしておきましょう。「追随」と言い換えて使う場合は、シチュエーションを適切に選びたいですね。「追随」とは言葉のニュアンスが若干違っており、「従」という漢字が使われている通り、「従う(したがう)」という意味の要素が強い言葉ということができるでしょう。「追随」と「追従」を比較した例文を参考に、その使い方を把握してみてくださいね。

「追従」:「彼は会社組織の中で生き残るためにはとりあえず上司に追従しておけば良いと思っていた」(≒「彼は会社組織の中で生き残るためにはとりあえず上司の言動にそのまま従っておけば良いと思っていた」)

「追随」:「さすが本場フランスのレストランで修行を積んだだけあって、彼の味は他の追随を許さないものがある」
(≒「さすが本場フランスのレストランで修行を積んだだけあって、誰も彼の味に追いつける者はいないだろう」)

つまり、

「追従」は、主に「人の言動に従う、逆らわないこと」をいい、

「追随」は、「(優れたものに)後から追い付くこと、後に付いていくこと、真似をすること」

を表すという違いがあります。

「追随」と「追従」を上手く使おう

以上、「追随」の意味と使い方、「追従」との違いについてまとめました。

この言葉は、「人の後に付いていく、後から追い付くこと、真似をすること」をいい、優れたものに後から追い付くこと(良いものの横に並ぶこと)や後に付いていくこと、真似をすることについていう場合に「~に追随する」「他の追随を許さない」といった形で使われています。

また「追従」も「他の追従を許さない」というように「追随」と同じ意味で使われることがありますが、主に「人の言動に従う」ことをいい、「上司に追従する」などの形で使うことができますね。

これらの語は同じような使い方ができますが、それぞれ異なる意味があるので適した形で使い分けてみてはいかがでしょうか。

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